人工透析
腹膜透析
当院では、腹膜透析(CAPD、APD)にも対応しています。
腹膜透析とは、お腹の中に透析液を入れ、腹膜を使って透析を行う方法です。
寝ている間に機械を使って自動的に行う方法(APD)と、日中に数回、自分で透析液を交換する方法(CAPD)があります。
メリット
- 在宅での治療が可能
- 24時間かけて透析を行うため、体にやさしい
- 穿刺痛がない(針を刺す必要がない)
- 生活スタイルにあわせた透析ができる
- 集団治療による感染リスクがない
- 腎臓の働きを守ることができる
- 災害時でも透析ができる
デメリット
- カテーテル部分のケアが必要(半永久的に使用)
- 腹膜炎のリスクがある
- 腎臓や腹膜の機能が低下したら、血液透析への移行が必要
腹膜透析導入の流れ
STEP
01
初回面談
既に当院で通院透析を受けておられる方で腹膜透析にご興味をお持ちの方は、お気軽にスタッフへお声がけください。
これから透析を始める予定の方や、まずは話を聴いてみたい、という方はお電話でご相談ください。面談のご予約をお取りいたします。
患者さまからのお話やご希望を伺い、当院での腹膜透析治療についてご説明します。
STEP
02
腹膜透析導入入院
腹膜透析を開始するための入院です。
透析液を出し入れするための専用カテーテルをお腹に埋め込みます。
当院では手術を行っておりませんので、専門の医療機関をご紹介します。
手術後は当院にて管理をいたします。
STEP
03
治療開始
バッグ交換の作業は1回あたり30分程度です。
CAPD | 1日3~4回自分で透析液を交換する標準的な腹膜透析 |
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APD | 夜間就寝時にカテーテルと機械を接続し、自動的に透析液を交換する腹膜透析 |
バッグ交換の時間は、ライフスタイルによって調整できます。
CAPDとAPDを併用する、血液透析と組み合わせるなどの治療も可能です。
月に1~2回ほど通院していただき、透析の状態の確認や透析スケジュールの調整を行います。
Q&A(よくあるご質問)
- 血管透析を行っていますが、腹膜透析に切り替えられますか?
- はい、できます。ただ腹膜透析が可能かどうかの評価が必要です。
- 自宅に置いておく透析液の量はどのくらいでしょうか?
- 毎日数リットル使用しますので、メーカーさんから自宅に配送してもらいます。
月に1回の宅配で届く透析液は、1畳分程度のスペースがあれば保管できます。